ロンドンからの帰国の際に、JAL(日本航空)のファーストクラスを利用しました。

行きが人生初のJALファーストクラスでしたので、今回は人生2回目ということになります。行きももちろん快適でしたが、帰りはあまりの快適さに、フライト時間のほとんどを寝て過ごしてしまうほどでした。

フライト情報

航空会社 JAL(日本航空)
便名 JL044便
機材 ボーイング777-300ER
クラス ファーストクラス
出発地 ロンドン(ロンドン・ヒースロー空港)
出発地ラウンジ ブリティッシュエアウェイズ ギャラリーズファーストラウンジ
到着地 東京(羽田空港/東京国際空港)
フライト時間 11時間45分
金額 往復260万円

空港チェックイン

ヒースロー空港のチェックインカウンターにはファーストクラス専用のレーンが用意されていて、そちらを使って待つことなくチェックインを済ませた後、手荷物検査ならびに出国手続きへと向かいます。

すると「Fast Track」と書かれた大きな看板が!実はこちらにも優先レーンが設けられていて、長い列を作って待つことなく、スムーズに進むことができました。エリア内は撮影禁止のような雰囲気でしたので、看板だけ写真に収めておきました。

ラウンジ

JALファーストクラス利用者は英ブリティッシュ・エアウェイズが所有する「ギャラリーズファーストラウンジ」に入室可能です。広々とした免税店エリアを抜けた先の、ちょっと奥にあります。

最初は普通のブッフェスタイルのサービスだけだと勘違いして、パンやらチーズやらスナックやらを適当に持ってきてしまいましたが、着席したテーブルの上には写真2枚目のようなメニューがありました。

メニュー上にはクレイフィッシュ(西洋ザリガニ)のサラダや、鶏のタジン料理などがありましたが、何よりも気になったのが「BAバーガー」です。ブリティッシュ・エアウェイズの看板が付いたハンバーガーですから、きっと自信のあるおすすめ料理なのでしょう。

BAバーガーをスタッフの方に注文し、そして、BAバーガーが到着しました。なかなかのボリュームで、口を大きく開けても縦の長さがあって、1口で上から下まで噛むことはできません。パテもチーズもおいしくて、更にセットで付いてきたポテトもカリッとしていて美味でした。

搭乗

いよいよJALファーストクラス2度目の搭乗です。

普段はエコノミークラスに乗っているので、列を作って待っている他の乗客の方々を横目にしながら1番最初に優先搭乗するのはなかなか慣れませんが、これもファーストクラスの特権です。そして、いざ機内へ!

座席

ほどよい堅さで座りやすいシート、シートをワンタッチで好きな姿勢に動かせるボタン、足を伸ばしても十分すぎるほどの余裕がある空間、寝心地もさわり心地も良いエアウィーヴピロー、資生堂(男性用)とロエベ(女性用)のアメニティ等々、行きと同様、機内の時間を快適に過ごすための設備はばっちりです。

座席の配置は1-2-1で、私と同行者が搭乗した際にはまだ他のお客様もいらっしゃらなかったので、お隣や後ろの席の写真も撮影しておきました。

1-2-1の2の座席は、上部がパーティションで区切られていて、ボタン一つで上げ下げすることができます。ご夫婦やカップルなら下げっぱなしにしておいても良いでしょう。

10時間熟睡

さて、ここで予想だにしないでき事が起きます。今回、ロンドンに2週間ちょっと滞在していたのですが、途中で体調を崩して扁桃腺炎を起こしてしまい、病院で3日ほど点滴を打ってもらいました。

飲み薬も処方して頂き、最後の方はもう体調も戻ってきたと思えるほど、普段通りに過ごすことができました。

しかし、過信は禁物とはこのことでしょうか。ヒースロー空港の先述のラウンジでビールを飲んだり、免税店でいくつかブランデーを試飲したりしていたせいか、機内搭乗後に疲労感と睡魔に襲われてしまいました。

その結果、離陸して早々にリラクシングウェアへの着替えと、ベッドメイクをお願いするはめに…。

そして、次に目が覚めたのはなんと着陸1時間前でした!写真のような格好で10時間近くも寝続けてしまったのです。いかにファーストクラスが快適で、熟睡できる環境が整っているか、お分かり頂けたのではないでしょうか。笑

ただ、この写真を撮ってくれた同行者から後ほど聞いたのですが、あまりにずーっと寝続けていたため、キャビンアテンダントの方にも少なからず心配をおかけしてしまったようで、同行者に私が本当に大丈夫かどうか、何度かお気遣いの言葉を頂いたとのことでした。

当の本人は何も知らずに快適に熟睡していただけでしたので、本当に申し訳なかったです…。

機内食

そんな私の代わりに同行者がおいしそうな食事をたっぷり食べてくれていましたので、そちらの写真をご紹介したいと思います。行きに洋食メニューを頼み、ロンドン滞在中も洋食ばかりだったということで、帰りは和食メニューを頼んでいました。

コースの1品目は「小皿 五彩」です。

  • 鱒の時雨煮 焼き茄子と里芋
  • 鶏ささみとくらげ 小せん胡瓜
  • 鮭葱巻焼き
  • 鴨ロースと夏野菜のゼリー寄せ
  • 牛肉の佃煮

以上の5つの料理で構成されています。

そして、続いて椀物の「湯葉真薯の吸い物」が出てきました。いずれもしばらく感じられなかった和の味を感じさせてくれます。

強肴は「鰻のけんちん巻き、穴子鳴門巻き、さつま芋レモン煮、つの字海老、胡瓜昆布〆スモークサーモン射込み」、向付として「車海老のお造り」が出てきました。写真左上が強肴、中央下が向付です。

強肴と向付を終えると、「台の物」と白ご飯とお味噌汁の登場です。台の物は「夏の七宝蒸し ちり酢添え」です。白いご飯は新潟県南魚沼産コシヒカリを使い、機内で炊きたてのものを出してくださるとのこと。日本人に欠かせないお米にも、かなりのこだわりを感じられます。

最後の甘味は和菓子です。お茶と一緒のこの写真を見ると、どこかの日本料理屋や和喫茶にいるような錯覚を起こします。「JAPAN AIRLINES」の文字で機内だと分かってしまいますが…笑

就寝

食後には同行者もベッドメイクをお願いし、横になりながら少し映画を見て、それから就寝したようです。もちろん私は先の写真の通り、すでにぐっすりと眠っています。

軽食

最後にアラカルトメニューのリフレッシュメントから「アイスクリーム」と「季節のフルーツ盛り合わせ」を頼みました。アイスクリームは知らない人はいないであろうハーゲンダッツです。フルーツはその名の通り、搭乗時期によって異なるようですが、旬のおいしい果実を味わえます。

着陸まで

同行者がアイスクリームとフルーツ盛り合わせを食べ終わる頃、私が起床しました。起床後に搭乗してすぐにキャビンアテンダントの方に頼んでおいた大人気焼酎「森伊蔵」2本を免税で購入しました。

「森伊蔵」は長距離路線のビジネスクラス以上で販売されていますが、1人1本までの購入制限が設けられていますので、私と同行者で2本頂きました。

実は行きにも2本購入していて、これで計4本になります。私も同行者も焼酎を初めとした各種お酒にはさほど詳しくないのですが、父が大好きでお土産代わりに購入することにしたのです。

帰国後、実家に立ち寄った際には、ロンドンで買ったどんなお土産よりもこの「森伊蔵」が喜ばれました。

特に年配の世代の方から人気が高いようですので、お酒や焼酎を飲まない方でも、ご両親へのお土産としてプレゼントするのに良いのではないでしょうか。

その後、着陸態勢に入るちょっと前にリラクシングウェアから私服への着替えを済ませ、そしてキャビンアテンダントの方から出発時と同様に丁寧なご挨拶を頂きました。

そうこうしているうちに、飛行機は着陸態勢に入り、無事に羽田空港へと到着しました。

入国審査

羽田空港にはイミグレーションの優先レーン等はありませんので、到着して機外に出ると、ファーストクラスの特権はなくなります。

結構、他の便と到着時間がかぶってイミグレーションで待つということも多いですので、この点に関してはヒースロー空港などのように優先レーンの設置を、羽田空港には検討して頂ければと思っています。

まとめ

人生2度目のJALファーストクラス搭乗記は以上となります。機内のほとんどの時間を寝て過ごしたという結果になりましたが、それだけJALファーストクラスの「JAL SUITE」が快適であることの証明にもなったのではないかと思います。

キャビンアテンダントの方々にはご心配をおかけしてしまい、大変恐縮に思うところもございますが、本当に人生で1番「楽」な長距離フライトであったことは間違い有りません。同行者共々、感謝の気持ちでいっぱいです。

またいつJALのファーストクラスに乗ることができるか分かりませんが、機会があれば、次もすごく楽しみにしています。キャビンアテンダントおよび地上スタッフの皆様には、心より「ありがとうございました」とお伝えしたいです。